「近藤先輩の話によると、夜中の2時になると止まっているはずの柱時計が勝手に鳴りはじめるらしいよ」
旧校舎の中を歩きながらあたしはそう言った。
外から見ると怖い雰囲気のある校舎だけれど、中に入ってみると恐怖心は和らいでいた。
よくある木造の校舎で、なにも変わった所はない。
6人の持つライトで周囲を照らしながら歩いて行くと、緊張はほぐれて行っていた。
「柱時計?」
健がそう聞いてくる。
「うん。1階の広間にあるんだって」
そう言いながらライトを前方へ向けた時だった。
ふいにあたしの持っていたライトの明かりが消えたのだ。
「え……?」
驚いて立ち止まるあたし。
ライトのスイッチを入れたり切ったりして見ても、反応がない。
「電池切れじゃないか?」
健がそう言ってくる。
でも、そんなはずはない。
だってこのライトは今日の昼に買ったばかりで、電池も新品なんだから。
旧校舎の中を歩きながらあたしはそう言った。
外から見ると怖い雰囲気のある校舎だけれど、中に入ってみると恐怖心は和らいでいた。
よくある木造の校舎で、なにも変わった所はない。
6人の持つライトで周囲を照らしながら歩いて行くと、緊張はほぐれて行っていた。
「柱時計?」
健がそう聞いてくる。
「うん。1階の広間にあるんだって」
そう言いながらライトを前方へ向けた時だった。
ふいにあたしの持っていたライトの明かりが消えたのだ。
「え……?」
驚いて立ち止まるあたし。
ライトのスイッチを入れたり切ったりして見ても、反応がない。
「電池切れじゃないか?」
健がそう言ってくる。
でも、そんなはずはない。
だってこのライトは今日の昼に買ったばかりで、電池も新品なんだから。