陣の中心でモヤモヤとしていた物体が実体を持ち跪き恭しくお辞儀をした。 「我が主の名のもとに…」 「名乗りはいいよ、知ってるし」 「そうでしたね」 それは、にこっと笑い、すくっとたちあがった。 「祐介様、この度はありがとうございます」 「いいよ、可愛い坊のためだ。じゃあ娘を頼んだよ」 「お任せください」 二人の間でかわされる信頼の置ける間柄の短いやり取り。