不思議の国の短期アルバイター

冷めないうちにどうぞ、と用意された夕食に手を合わせて口に運ぶ。


モグモグと運ばれた食事をひとりぼっちで食べていると寂しさがつのってきた。

いわゆるホームシックというやつだ。

よく考えたら私実家から長く離れたことないんだよな…


「美味しい…けどなんか味気ない…」


ボソッとつぶやいても返事はなくよりいっそう孤独感が身に沁みる。


ウサギは客人と席をともにするなど考えられないと言っていた。


私は日本人だし現代っ子だからよく分からないけど主従関係があればそういうものなのだろう。


「師匠も一人なのかな…」


広い家にただ一人。


ポツンと広い部屋で寂しそうに過ごす師匠を思い浮かべてしまい、なんだかいてもたってもいられなくなってしまった。