不思議の国の短期アルバイター


「帰ったら覚えておけよ!クソ親父!!!」


「そっくりそのまま返すわ!おみやげよろしくな!」


「誰が買ってくかバーーーカ!!!」



言葉とは裏腹に心配そうな親父の表情だけが気がかりだった。
それに気がついていないふりをして元気よく罵声を飛ばす。


「じゃあね!!!」


物理的には信じられないが、私の体は床に沈み込んでいる。


魔法陣に肩まで埋まってしまい、異次元にに飛ばされているのだろう、ということが分かり気持ちが悪い。



「行ってきます!!!」




力いっぱい笑顔で挨拶を送り、やっと少し笑った親父の視界の端に捉えながら私は落ちた。