とりあえず、痛むおなかにぎゅっと背を丸めた。
額をくっつけた机が冷えている。
とんとん、と、人差し指で机を軽く叩かれて、私はのそりと頭を上げた。
「玉緒(たまお)ちゃん大丈夫? 保健室行く?」
「ありがと、大丈夫……」
心配してくれたクラスメイトに笑顔で首を振る。
本当はあんまり大丈夫じゃないけど、今日は倒れそうではない。
倒れたくて倒れているわけではない私としては、今日みたいな何とかなりそうな日はできるだけ我慢することにしている。
今日の腹痛の原因は分かっている。生理痛である。
私はそこまでひどくない方だ。
我慢すれば何とかなる範囲だし、私だって授業受けたいし、そういえば薬も飲んだから、忍耐の問題だ。つまり問題ない。
「顔色悪いよ。ほんとに大丈夫?」
「大丈夫大丈夫」
ことさら声を低めてしゃべってくれるクラスメイトに、へらっともう一度笑ってみせて。
「一時間目は頑張りたいか、ら……」
あ、これ駄目だ。
急に明滅した意識に、自分が倒れるのを知った。
額をくっつけた机が冷えている。
とんとん、と、人差し指で机を軽く叩かれて、私はのそりと頭を上げた。
「玉緒(たまお)ちゃん大丈夫? 保健室行く?」
「ありがと、大丈夫……」
心配してくれたクラスメイトに笑顔で首を振る。
本当はあんまり大丈夫じゃないけど、今日は倒れそうではない。
倒れたくて倒れているわけではない私としては、今日みたいな何とかなりそうな日はできるだけ我慢することにしている。
今日の腹痛の原因は分かっている。生理痛である。
私はそこまでひどくない方だ。
我慢すれば何とかなる範囲だし、私だって授業受けたいし、そういえば薬も飲んだから、忍耐の問題だ。つまり問題ない。
「顔色悪いよ。ほんとに大丈夫?」
「大丈夫大丈夫」
ことさら声を低めてしゃべってくれるクラスメイトに、へらっともう一度笑ってみせて。
「一時間目は頑張りたいか、ら……」
あ、これ駄目だ。
急に明滅した意識に、自分が倒れるのを知った。