また。 ぼくを天稚彦と勘違いしたやつらが、生真面目に1年に1度だけ会う僕らに胸打たれ一一織姫と彦星、七夕という文化も出来てしまった。 そのおかげで恋の神としての性質もついてしまった。 もう神格はうなぎのぼりだ。 毎年毎年、彼のフリをして彼女に会うのももう慣れた。 最初は心がいたんで仕方なかったけれど、今は彼が彼女を愛したわけがわかって、微笑ましくこの仕事を受け入れている。 それはもう、ぼくが適わないくらいのいい女だったから。 諦める気はさらさらなさそうだ。