愛する人のその先で






新しい学校ということは、新しい生活に新しい友達。新しいがいっぱいになる。


ワクワクドキドキ。新しい学校に行く通学路を歩いているわたしは、胸がいっぱいになった。


よく天真爛漫と言われるわたしにとって、とても楽しみで仕方がない。


どんな人たちがいるのかな。先生はどんな人なんだろう。


前の学校では結構友達もいたし、みんなの輪の中心にいた方だと思う。だから友達作りは心配ではない。



あ、でもわたしって結構空気読めないときあるみたいだから………そこは気を付けないと。親友にも念を押して言われたっけ。




あー!でも。楽しみ。本当に楽しみ。これからどんな生活が始まるんだろう。





小鳥のさえずりが聞こえた。



桜の花が舞う。



暖かなそよ風がわたしの髪をくすぐった。





春がわたしを、迎えてくれた気がした。




いつの間にかもう学校は目の前。わたしは校門に立っていた。




「今日から、よろしくお願いします」



わたしはそう言い、新たな一歩を踏み出した。