「にゃごにゃご」
ああ、ご主人の顔がみたい。
早く帰ってこないかなあ。
「みゃー……」
希望に目をキラキラさせるスカイさんを見てたらあたしは苦しくなってきた。
本当にご主人が生きていたとしても、ここにはきっとやってこないよ。
それに、ママだってもう……。
ママが死んだって知った時、あたしはもうだめだって思ったけど。ミネちゃんが現れて何もかも助けてくれた。
スカイさんには誰が現れるの?
それとも、誰も現れなくてここで痩せていっちゃうの?
「にゃおん」
スカイさん
「にゃご」
なんだい? 小さなクロネコさん。
「みゃおーん」
あのね。あたし思うんだけど、会いたい人はただ待ってるだけじゃ来ないよ。
「にゃご」
そうなのかい?
じゃあどうしたらいいんだろう。
世間知らず。そんな言葉がピッタリのスカイさん。
どうしたらいい? なんて、自分より小さい猫に聞かないでよ。
でも、あたしは答えてあげる。子供みたいなスカイさんに、前を向いてほしいから。
「みゃお、みゃお」
まずはね、暮らせるところを探すの。
誰か飼ってくれるヒトに出会えると一番いいと思うんだけど。
でなかったら昔のおうちに戻ってみたら? 探してるかもしれないよ。
「にゃごにゃご」
でも、あそこにいてもなかなかご主人が帰ってこないんですよ。
「みゃーおん」
ご主人も三毛猫さんも、ちゃんとスカイさんの中にいるよ。
「にゃご?」
僕の中に?
「みゃーおん」
ちゃんとソラにいる。
「にゃー」
スカイさんは不思議そうな顔で、お空を見上げた。
今はまだ朝だから、真っ青で遠くまで広がっている。



