「ふふっ、大袈裟だよ」 舜君の食べっぷりが気持ちよくて嬉しくて、私は食べるのも忘れてその姿を見ていた。 「いやマジで。なんでこんな料理出来んの?俺手料理とかほんとに食べたことなかったから今日の朝感動した」 そういえば、今日お弁当渡した時もお弁当が憧れだったって言ってた…。 「食べたことないの…?」 まさか、本当に手料理を食べたことが無いんだろうか? 「俺の母親料理とかしなかったし、親父も出来ないから朝はパンで昼は適当に買って夜はインスタントだった」 「そうだったんだ…」