【完】クールな彼とルームシェア♡




「おじゃましますだなんて…!今日からここは君のお家だよ、つぼみちゃん!」



シンさん…。


満面の笑みを私に向けそう言ってくれたシンさんに、心の奥が暖かくなるのを感じた。



「ありがとうございます…!え、えっと…ただいま…」


「ははっ、おかえりなさい。今すぐにとは言わないけれど、私には敬語を取ってくれていいからね」



「本当のお父さんと思ってくれたら嬉しいよ!」と付け加えて、シンさんはもう一度にっこりと微笑んだ。


初めて面会した時、この人にお母さんを任せて大丈夫だろうかと、酷く疑った自分が恥ずかしい。


シンさんならきっと、お母さんを幸せにしてくれるに違いない…。


いつまでも私が余所余所しかったら、2人とも気を遣ってしまうだろう。