【完】クールな彼とルームシェア♡



驚いてジタバタ抵抗する私を嘲笑う舜君は、いたずらっ子のように口角を上げた。



「過保護なお父さんは娘が心配だから、抱えて帰っちゃおうかな」


「う、嘘ですっ!だから降ろして〜」



まさか舜君にこんな意地悪な一面があっただなんて…うぅ。



「ばーか」


「舜君…いじわる…」



降ろしてくれたけれど、絶対周りの人に見えていた…恥ずかしいよぉ…。



「うん、俺いじわるだけど?」



当の本人は全く悪気のない態度で開き直っていて、私は頬を膨らます。


ひ、酷いっ…、!

そうだ、ひらめいた。




「〜っ、舜君、嫌いな食べ物ありますか?」



突然そんな質問を投げかければ、怪しいものを見るような顔をする舜君。