ーーーピンポーン
と、そんな機械音を響かせお母さんがインターホンを鳴らした。
ーープツッ
『マスミさんかい?』
「マスミです!」
『待っていたよ!さあ、上がって!』
インターホン越しに聞こえたシンさんの声は、私たちを歓迎してくれているようだった。
お母さんの後を付いて行き、家の中に上がらせてもらう。
うわ…本当に綺麗なお家。
「おじゃまします…」とか細い声で言えば、廊下の奥にある扉からシンさんが勢いよく出迎えてくれた。
「マスミさん!つぼみちゃん!おかえり」
「うふっ、ただいまシンさん!」
早速ラブラブオーラ全開の2人に気圧されながらも、「おじゃまします…!」ともう一度言う。

