朝より人は少ないのに、朝よりずっとしんどい。
朝の電車では…舜君が一緒にいてくれたから。
私は、改めて舜君が庇ってくれていたことに気づいた。
うっ…苦しい…次の駅で一旦降りようかな…。
あまりに窮屈な車内、息苦しくなってきて、ぎゅっと目を瞑った。
…その時だった。
ーーーーーえ?
う、嘘…
誰かに…触られてる…?
先ほどから背中に当たっていた手が、腹部に移動するように、私の肌を沿う。
電車だから、満員だから、少し手が触れるくらい仕方ない。
そう言い聞かせようにも、その手は明らかに意思を持って動いているようにしか思えなかった。

