逆方向なのに…わざわざ送ってくれるなんて、よっぽど私のことを方向音痴と誤解してるとか…?
でも、舜君に方向音痴な事は伝えていないはずだし…。
舜君の意図がわからなくて、なぞは膨らむばかり。
そうこう考えているうちに、あっという間にクラスに着いて、教室の前で舜君が止まった。
「じゃあ…また」
「は、はいっ…。教室まで送っていただいて、ありがとうございました!」
あ…また。
舜君はお礼を言った私に対して黙り込んでしまって、終始沈黙が私たちを包む。
バツが悪そうに首を控えめに掻き、静寂を破るように舜君が口を開く。
「俺が…一緒にいたかっただけだから。……じゃあ」
ーーーーえ?

