「あの、ありがとうございました…。鞄も、持ってもらって…」 「…このくらい別に、礼言われるほどのことじゃない」 恥ずかしそうに視線を逸らした舜君は、私の鞄を渡してくれた。 …もしかして、舜君って不器用なのかな…? 照れくさそうな姿に、そんなことを思う。 昨日初めて出会ったけれど、サキちゃんから聞いていた舜君のイメージがどんどん薄れていくのを感じていた。 優しくて、不器用で、かっこいい… …うん、やっぱり、なんだか王子様みたい。