うーん…シンさんは、どうしてそんな風に思ったんだろうか? 会話して、くれてるから? 確かに、サキちゃんから聞いていた話よりも舜君は優しい人で、無視なんてする人とは思えない。 私と普通に話してくれるのは… 「お待たせ」 理由を考えている途中で、舜君がそう言って2階から降りてきた。 制服も着て、準備万端と言った姿。 「行こ」 「は、はい」 結局、理由はわからないまま、廊下を歩く舜君について行った。 …あ、そうだ。