【完】クールな彼とルームシェア♡



昨日もお母さんと普通に会話していたし、私ともこうして、普通に接してくれる。



「………珍しいな」



ホッと胸を撫で下ろし、安心しながらそんながらそんなことを考えていた私の隣で、シンさんが呟いた声が耳に入る。



「え?」



珍しい?

何が、だろう?


首を傾げた私に、シンさんが一瞬「しまった」という顔をした後、苦笑いを浮かべる。



「…あ、いやぁ…」



言いに辛そうに言葉を濁したけれど、話してくれる気になったのか頭を掻いて私と視線を交わせた。



「…実はね、言っていなかったんだけど、舜は女性が苦手でね…。私がいけないのだけど、妻の影響で女性を酷く拒絶するようになったんだよ」



…あ。本当、だったんだ。