「家から学校通うの、つぼみちゃん初めてだから、一緒に行ってやってくれないか?」
あああシンさん…!
舜君は昨日さえ普通に話してくれたけど、まだ全然打ち解けていないし、私は1人でも全然平気で通えるので、そんなおこがましいことは、あのっ…!
言いたいことは山ほどあるのに、言葉にならなくてただただ首を左右に振る私。
「…言われなくてもわかってる」
…だったけれど、舜君から出た予想外の言葉に、浮かんでいた言葉も心配も全部飛んで行ってしまった。
…え?
言われなくても…って…
…初めから、一緒に行ってくれるつもりだった…ってこと?

