「…さっきからなに可愛いことばっかしてくれてんの…?」


「舜君、起きてっ…!じゃなくて、こ、これは…?」



私は驚いて、自分の指に付いているものを見せた。


舜君は優しく微笑んで、自分の手を私の手と重ねる。



「ペアリング…」



照れくさそうに呟いた舜君に、泣きそうになった。



「い、いつ…?どうして…」


「1ヶ月記念のプレゼント」


「そんなっ…私、なんにも…「もらったよ」



私の声を遮ってそう言った舜君は、ちゅっと唇を重ねてくる。



「すっげぇ大事なもん、つぼみからもらった」



…っぅ。

その意味がわかって、ついに涙が溢れてしまう。