「そういえば、ホテルのディナー券貰ったのよ〜!」



自室に行って、戻ってきたお母さんの手には二枚の券が握られていて、



「せっかくいただいたのに、私とシンさん仕事で行けなくて…よかったら2人で行ってきたら?」


「もったいないでしょ!」と言って、私たちに渡してくれたお母さん。


その券を見ると、期限がちょうど、記念日の日までだった。


ディナーかぁ…



「ここのホテルのディナー、凄く人気なのよ」


「ありがとうございます。お言葉に甘えて…行ってこようかな」