そう言って顔を上げたコウタさんが、今にも泣きそうな顔をしていたから。 まるでコウタさんの気持ちが、私の中に流れ込んでくるみたいに、胸が苦しくてたまらなくなった。 どうしよう…何か、言わなきゃ。 そう思うのに、言葉が出ない。 私とコウタさんの間に静寂が流れ、この場から逃げ出したいと思った時だった。 「ただいま戻りました!!!……って、あれ?」 サキちゃんが戻って来て、私たちの様子を交互に見て何かを察したらしい。