「私の両親が、出張先のお土産でくれたんです。よかったらコウタさんにもと思って…珈琲は好きですか?」



コウタさんは、一瞬固まって、すぐにいつもの笑顔を浮かべた。



「珈琲…大好きだよ。ありがとう」



よかった…。


私も微笑み返し、ソファに座る。



「彼女が…つぼみちゃんのお友達かい?」


「はい。サキちゃんっていいます」


「は、ははははははじめましてっっ!」



サキちゃんは、コウタさんを目の前に緊張してしまったのか、はを連呼した。