何それ…他人に頼むとかおかしーだろ。

いや、直接渡されたって受け取らないけど。


早く助けに行こう。つぼみのことだから、怖がってるだろう。


そう思って、足を一歩踏み出した時、



「お願い時田さん、お願い…」


「……手紙、渡すだけなら…」



つぼみの、そんな声が聞こえた。


ーーーーは?



いや、ちょっと待ってくれ…


つぼみは、そいつに協力すんの?


…何それ。


もしかして、俺の気持ちとか迷惑だった?


その女と…俺が付き合えばいいとか、思っているのだろうか。


考えれば考えるほど、嫌な方向に考えてしまう。