そんなどうでもいいことを考えていたが一変、つぼみの名前出て、俺は顔色を変えた。



「どうした?何かあったのか?」


「さっき、同い年の女3人に呼び出されて連れてかれたの…!多分あの女、王子のファンだったかもっ…!」



連れて行かれた…?…ッ!



返事もせず、教室を飛び出した。



呼び出しってことは……、人目に付きにくい場所を、徹底的に探す。


そして、幾つ目かに目星をつけた非常階段が当たりだったようで…



「ねぇ、お願い…私は本当に高神様が好きなのッ…。この手紙を渡してくれるだけでいいから、協力してくれない?」



下の階から、切羽詰まった女の声が聞こえた。


…あ?