「しゅ、舜君…っ、あの、話が…あるの」
ガチャリ、と、ドアが閉まった音と、私の声が玄関に響いた。
早く、言わなきゃっ…。
「なに?あいつと帰るの楽しかったって話?」
そう言って振り返った舜君の顔は、とても冷たかった。
怒ってる…?
「そういえば今日、用事があったから一緒に帰れなかったんじゃないの…?」
話題を変えようとそんな質問を投げかけると、舜君は面倒くさそうに一言。
「用事はまぁ、あったっちゃあったけど」
「も、もしかして…朝の女の、子…?」
そうだったら……っ。
不安で胸がいっぱいで、ザワザワする。

