「…俺、部屋に荷物置いてから行くから、先車行ってて」


「はいっ…!」



2階に上がっていった舜さんの後ろ姿を見つめながら、軽く頬をパチッと叩く。


よーし、頑張れ私!
シンさんと舜さんと、早く馴染めるますように!



「…再婚相手の娘って……時田かよ…」



1人意気込んでいる私は、知る由もなかった。



舜さんが、誰もいない2階で頭を抱えながらそう呟いていたことをーーー。