【完】クールな彼とルームシェア♡



「つぼみちゃんは、高神君が好きなんだね」


「えっ…?」



私が…?



「そうじゃなければ、彼を想って泣いたりしないだろう?」


「それ、は…」


「じゃあ、否定できるかい?」



真っ直ぐに見つめられ、私は気づいた。


自分の気持ちと、向き合っていなかったことに。


コウタさんは、昨日会ったばかりの私の話を、一生懸命聞いてくれた。


真剣に考えてくれた。

向き合ってくれた。


私も…ちゃんと向き合わなきゃ。


認め、なきゃ。



「…できま、せん…」