【完】クールな彼とルームシェア♡



「ここにいたら先生に見つかるからね。秘密基地に行こうか?」



コウタさんは、そう言って私に手を差し伸べてきた。


どうしてここにいるんですか?とか、


コウタさんでも授業サボったりするんですね、とか、


思うことはたくさんあったのに、今の私にはもう、その手をとることしか許されていないように感じて…




「少しは落ち着いた?」



秘密基地とは、生徒会室のことだったらしい。


コウタさんは温かいフェンネルティーを淹れてくれて、私の涙も止まっていた。


安心する香り…。



「はい…。さっきはあんな恥ずかしいところお見せして、すみませんでした…」