私はお母さんの幸せを、全力で応援するって決めたんだもの。



「あのっ…」



私の少し前を歩く舜さんの背中に、声を投げかける。


立ち止まった舜さんが振り返るよりも先に、もう一度、しっかりと頭を下げた。



「きょ、今日からよろしくお願いします…!」



よしっ…!挨拶、出来た!



「…ああ」



返事はそれだけだったけれど、もらえただけよかったと思い、少し頬が緩んだ。