置いてけぼりの、私と舜さん。


女嫌いってことは勿論、私も女だから、私も苦手ってことで、つまり家でもあんまり近づかないほうがいいってことで、話しかけたりも極力しないようにしなきゃいけないってことで…


ぐるぐると無い頭を回し、必死に考えるものの、気をつけないといけないことが多すぎて何が何やら…



「…何してんの?…早く行こ」



そうこうしているうちに、2人はリビングから出て行っていたようで、背後から舜さんにそう言われた。


…あっ、話しかけては、くださるみたい…


少し安心して、ホッと胸を撫で下ろす。


…そうだよ。家族になるんだもん、こんなことで不安になってちゃダメだ。