どこか上の空で、いつもなら他愛もない話をするのに今日は無言で電車に乗る。


買い物をしている時も、帰り道はずっと、舜君は一言も話さなかった。


……。


家について、舜君はスタスタと1人リビングに行ってしまう。



「つぼみ、俺先風呂入るわ…」


「……」


「…つぼみ?」



目から、ポロポロと雫が溢れる。



「…ッ、つぼみ?どうしたッ…!」


「舜、君っ…ごめん、なさぃっ…」



もう、耐えられなかった。