「知らない人が急に現れて今日から家族だなんて、無理な話よね。少しずつ素敵な家庭を築いていきたいと思っているから、今日からよろしくね、舜君」


「こちらこそ…よろしくお願いします」



そっか、お母さんも舜さんと会うのは初めてなんだね…。


これから、この4人で暮らすんだ。


…って、あれ?


待って…今改めて気づいたけど、私舜さんと一緒に暮らすの…?


お、女嫌いって言ってたけど…わ、私やっていけるかなっ…?


本日何度目かの不安が私を襲う中、ポンっとシンさんに背中を叩かれた。



「さあ、今日は4人でご飯でも食べに行こうか!」


「いいわね〜!早速出かけましょう!帰ってきたら荷解きしなきゃ!」



「2人とも行きましょう!」と乗り気のお母さんと、そんなお母さんを微笑ましそうに見つめるシンさんは早足に玄関へ向かう。