【完】クールな彼とルームシェア♡


物腰柔らかいもの良いも、彼の王子様感を引き出している。


…じゃなくて、さっきから、この口振り。


彼は…



「あの…もしかして、生徒会長さんですか?」



ここからでも見える位置にある給湯場所で、ガサゴソと用意をしている彼に、質問を投げかける。


彼は作業をする手を動かしたまま、ふわりと微笑んだ。



「そんなところだね。失礼、自己紹介を忘れていたよ。はじめまして、僕は2年の西園寺コウタと言います。特に何もしていないんだけれど、一応生徒会長をさせてもらっているよ」