もう辿り着けないかもしれないと思いかけていたので、私は縋り付くような思いで頭を下げた。 「生徒会室?…なら、行き先は僕と同じだね。その資料貸してもらえるかい?僕が持つよ」 「えっ…でも、軽いので大丈夫ですよ…?」 「女の子に荷物を持たせるわけには行かないさ。それに、宛先は僕だ」 「おいで、こっちだよ」と彼は私が持っていた資料を持ち、案内してくれた。 …?宛先は、僕? 「ここだよ。どうぞ入って」 言葉の意味がわからないまま、立派な扉のついた部屋に案内された。