【完】クールな彼とルームシェア♡



なんだか吸い込まれちゃいそうな人だな…と思ったけれど、優しく笑った彼が悪い人には思えなかったから、私も首を縦に振った。



「君、もしかして迷子?」


「あ、えっと…」



この歳で、しかも校内で迷子だなんて恥ずかしい…。


恥ずかしくて、頰が赤く染まる。



「大丈夫だよ。ここ、あまり使われてない棟だし、地図も配置されて無いから良く迷う生徒がいるんだ。僕でよかったら案内させて」


「ありがとうございますっ…!生徒会室に、資料を届けに行きたくて…」



なんて良い人…!よかった…。