舜君は不機嫌だった表情を一変させ、優しい笑顔になった。


ドキッと、胸がなる。


舜君の笑顔に見惚れていたのか、ぼーっとしてしまった私は、次の瞬間抱きしめられた。



「つぼみ…おはよ」



耳元で甘い声で囁かれ、固まる。


ダ、ダメだった…やっぱり昨日の出来事は現実のままだー!



「は、離して舜君っ…!」


「ん〜…もうちょっとだけ、充電させて」


「充電って…な、何を?」


「つぼみ」



もう、サッパリ意味がわかりません…。


私はもう振り払う気力もわかなくて、この状況に頬を染めることしかできなかった。