「黒石、君?」 嘘。だって…似ても似つかない。 変わりすぎてて、でも、この声は… 「…ッ、憶えて、たのか?」 「どう、して…」 「…俺のことなんか、忘れてると思ってた」 舜君は、少し苦しそうに、とても嬉しそうに、笑った。 「忘れるわけ、ないよっ…!私、急に転校しちゃったから、もう会えないんだって思って、すっごくっ…」