思わず舌打ちしそうになった聞き覚えのある名前。
優介は反応した俺にこれでもかと突っかかってきて、うざったいといったらありゃしない。
前々から、噂は俺の耳にも入って来ていた。
生徒会長の、コウタとかいう男が、姫を狙っている、と。
どうやら校内でも1.2を争うモテ男らしく、今まで女の影はなかった故、瞬く間に広まった。
…焦ったに、決まってる。
でも、どうやら今は俺と付き合ってると噂になっているようだし。
その噂を、否定するつもりもない。
いずれそうなる。
絶対に、俺はーーー
強く思った言葉を飲み込み、誰にも気づかれないよう、瞬きに紛れさせるように目を閉じた。

