舜君の手が、私の方へ伸びてくる。
動けない私は、その行く末を見守ることしかできなくて…
あと少し、舜君の手が、私の頬触れる。
その、直前だった。
ーーーーーガチャッ
玄関の扉が勢いよく開けられた音が響いたのは。
「「ただいまぁ〜…!!」
その音の後に、お母さんとシンさんの声が続いた。
舜君の手が、私から離れる。
〜っ、び、びっくりした…。
「お、おかえりなさい2人とも!」
慌てて立ち上がり、2人をリビングへ向かい入れる。
な、なんだったんだろう…今の…
「ご、ご飯出来てるよ…?すぐに食べる…?」
動揺を隠すように、2人に微笑みかける。
一方、舜君は一言も言葉を発さない。

