シンさんをお父さんと呼べる日が早く来るといいなと思い、リビングに案内されるがままついて行った。
シンさんに案内され、30畳くらい有るのではないかと思われるほど広いリビングに置かれたソファに座る。
ここに4人で暮らすなんて…でもシンさんと息子さんは2人で暮らしていたんだよね、凄いなぁ…。
あまりウロウロと視線を遊ばせてはいけないと思い、対面するように並んだソファの手掛けを見つめていた。
「どうぞ」
「ありがとうシンさん」
「あ、ありがとうございますっ…!」
お母さんにはホットコーヒー、私にはホットミルクティーを出してくれたシンさんに頭をぺこりと下げ、せっかくいただいたのだからと思い口をつける。

