ハッと目が覚めると仰向けのまま眠ってしまっていたことに気が付いた。
こんな場所に来てまで悪夢を見るなんて、ついてない。
そんな事を思いながら上半身を起こして大きく息を吐き出した。
森からの天然のクーラーのせいか、朝は少し肌寒さを感じた。
「チホ、起きてるか?」
ドアの外から唯人の声が聞こえてきて「起きてるよ」と、返事をした。
今何時だろう?
そう思ってスマホを確認してみると、まだ6時台だということがわかった。
夏休みに入ってこんなに早く目が覚めたのは小学生以来だ。
「朝ご飯を持ってきたぞ」
そう言ったのは聞き覚えのない声で、あたしはドアを開けた。
見るとそこには唯人と、コンビニの服を手にした和が立っていた。
そういえば昨日はほとんど和との会話がなかったような気がする。
「ん」
和はビニール袋をあたしに差し出して来る。
「あ、ありがとう」
受けとって中を確認してみると、何種類かの菓子パンが入っていた。
「わざわざ買ってきてくれたの?」
「当たり前だろ? チホは幽霊じゃないから、ちゃんと食べないとな」
唯人がそう言い、笑う。
こんな場所に来てまで悪夢を見るなんて、ついてない。
そんな事を思いながら上半身を起こして大きく息を吐き出した。
森からの天然のクーラーのせいか、朝は少し肌寒さを感じた。
「チホ、起きてるか?」
ドアの外から唯人の声が聞こえてきて「起きてるよ」と、返事をした。
今何時だろう?
そう思ってスマホを確認してみると、まだ6時台だということがわかった。
夏休みに入ってこんなに早く目が覚めたのは小学生以来だ。
「朝ご飯を持ってきたぞ」
そう言ったのは聞き覚えのない声で、あたしはドアを開けた。
見るとそこには唯人と、コンビニの服を手にした和が立っていた。
そういえば昨日はほとんど和との会話がなかったような気がする。
「ん」
和はビニール袋をあたしに差し出して来る。
「あ、ありがとう」
受けとって中を確認してみると、何種類かの菓子パンが入っていた。
「わざわざ買ってきてくれたの?」
「当たり前だろ? チホは幽霊じゃないから、ちゃんと食べないとな」
唯人がそう言い、笑う。