チョコレートを購入したコンビニで、あたしは昼食用のおにぎりとクマ撃退用の鈴を買っていた。
「さすが、田舎のコンビニにはこんな鈴まで置いてあるんだね」
大き目の鈴を鳴らすとうるさいくらいの音が響く。
これならクマも寄り付かないだろう。
「そんなのでクマが来なくなるのか?」
唯人が不思議そうな表情でそう聞いて来た。
「そうだよ。人間がいるってことをアピールすれば出て来ないって聞いたことない?」
「あるような、ないような」
唯人は首をかしげてそう言った。
それから真っ直ぐ高校まで戻り、自転車を校舎裏に止めた。
山への入り口は校舎の西側にあったら、入り口からしてとても狭く、無理やり作られたような道だった。
「随分と草木で埋もれているな」
翔がそう言いながら躊躇することなく森の中に足を踏み入れていく。
「ちょっと、これ本当に大丈夫?」
鈴だけじゃなくて、護身用の武器でも持って行った方がいいんじゃないかと思えて来た。
「大丈夫大丈夫、チホは心配性だなぁ」
翔はそう言いながらズンズンと森の小道を進んでいく。
その後ろを慌ててついて行くと、狭いのは入口だけで少し歩くと開けているのがわかった。
3人くらいが横並びになって歩けるくらいの幅があり、草もそんなに伸びてはいない。
今もまだ誰かが足を踏み入れているのかもしれなかった。
「さすが、田舎のコンビニにはこんな鈴まで置いてあるんだね」
大き目の鈴を鳴らすとうるさいくらいの音が響く。
これならクマも寄り付かないだろう。
「そんなのでクマが来なくなるのか?」
唯人が不思議そうな表情でそう聞いて来た。
「そうだよ。人間がいるってことをアピールすれば出て来ないって聞いたことない?」
「あるような、ないような」
唯人は首をかしげてそう言った。
それから真っ直ぐ高校まで戻り、自転車を校舎裏に止めた。
山への入り口は校舎の西側にあったら、入り口からしてとても狭く、無理やり作られたような道だった。
「随分と草木で埋もれているな」
翔がそう言いながら躊躇することなく森の中に足を踏み入れていく。
「ちょっと、これ本当に大丈夫?」
鈴だけじゃなくて、護身用の武器でも持って行った方がいいんじゃないかと思えて来た。
「大丈夫大丈夫、チホは心配性だなぁ」
翔はそう言いながらズンズンと森の小道を進んでいく。
その後ろを慌ててついて行くと、狭いのは入口だけで少し歩くと開けているのがわかった。
3人くらいが横並びになって歩けるくらいの幅があり、草もそんなに伸びてはいない。
今もまだ誰かが足を踏み入れているのかもしれなかった。