数あるチョコレートの中から翔が選んだのは、一番ポピュラーな板チョコだった。
税込で98円と、このコンビニでは一番の安さだ。
「本当にこれでいいの?」
コンビニを出て近くの河原まで移動してきたあたしは翔にそう聞いた。
「あぁ。俺が食べてたチョコレートはこれなんだ」
翔はチョコレートを手に取り、頬を上気させている。
包み紙を破り大口でかぶりつく。
ひと口目はすぐにかみ砕いて飲み込んだ。
ふた口目はゆっくりと、かみしめるように食べていく。
「……おいしい?」
そう聞くと、翔は大きく頷いた。
隣でその様子を見ていた裕がゴクリと唾を飲み込むのが見えた。
あたしはコンビニの袋から同じチョコレートを取り出して、裕に渡した。
「こ、これ、いいのか?」
「きっと食べたくなると思って、人数分買ったの」
あたしはそう言い、唯人と和にも板チョコを渡した。
甘い香りが河原に広がって行く。
「あぁ……うまいな」
そう言ったのは唯人だった。
税込で98円と、このコンビニでは一番の安さだ。
「本当にこれでいいの?」
コンビニを出て近くの河原まで移動してきたあたしは翔にそう聞いた。
「あぁ。俺が食べてたチョコレートはこれなんだ」
翔はチョコレートを手に取り、頬を上気させている。
包み紙を破り大口でかぶりつく。
ひと口目はすぐにかみ砕いて飲み込んだ。
ふた口目はゆっくりと、かみしめるように食べていく。
「……おいしい?」
そう聞くと、翔は大きく頷いた。
隣でその様子を見ていた裕がゴクリと唾を飲み込むのが見えた。
あたしはコンビニの袋から同じチョコレートを取り出して、裕に渡した。
「こ、これ、いいのか?」
「きっと食べたくなると思って、人数分買ったの」
あたしはそう言い、唯人と和にも板チョコを渡した。
甘い香りが河原に広がって行く。
「あぁ……うまいな」
そう言ったのは唯人だった。