そんなユーリがたまらなく愛おしくなった。

想いが強くなって、たまらず彼女を抱きしめた。



小さくやわらかい身体は、私の腕の中にすっぽりと納まる。

彼女の体温を感じて、さらにユーリへの想いがつのる。

ユーリを守りたい。
そして私のものにしたい。

あちらの世界になど戻らせたくない。
戻る術など見つからなければいいのに。


けれど、それはユーリの本意ではない。

本音を言ってしまったら、彼女は余計に苦しんでしまうだろう。


だから、戻る術は探してやる。



――でも、もし見つける事が出来なかったのなら。


私と共に生きていこう。
私がお前を守ろう。


私の手で、ユーリを幸せにしてやろう―――・・・。