【完】家出少女と、**王子。




途端に桃華が眉をひそめる。


「何?また喧嘩??」

「んー…多分そうなんだろうけど、いつもの感じとは、ちょっと違ったんだよね」



いつもはさ、こう、面と向かって「昼休み校舎裏来いや!」ってふっつーに誘われるんだけど……

今回は、ちょっと変だった。



「へぇ〜、どんな風に違ったの??」

桃華は身を乗り出す。




「なんか、靴箱に手紙入っててさ。
果たし状みたいな感じだと思うけど、今どき?って思って。」


そう言って、チラリと時計を見る。




「あっ、ヤバ!そろそろ行かないと!じゃあまた後でね!!」


「気をつけてねー、くれぐれも怪我しないように!」


「んなことわかってる!!!」






桃華の忠告を軽く受け流して、私は教室を後にした。