「はぁーあ。」
と、私はまあそれなりの大きさのため息を吐く。
夏休み、中盤。
課題も4分の1位は終わって、私はベッドにゴロリ。
……最終日前の3日間で、きっと地獄を見ることくらい、大体は想像ついてますけど。
「だってさぁあ〜」
と、私以外誰もいない部屋で、誰にするのかもわからない言い訳を始める。
でも、だって、勉強なんて集中出来ないよ。
手につかない。
……雪弥が、頭から離れなくて。
あの冷たい瞳が、突き刺さる言葉が、頭の中で繰り返される。
「どうしたものか…」
そう、つぶやいた時。
ヴー、ヴー、ヴー。