翌日、早起きが辛いかと思ったけど3人ともそうでもなくて、早々に1階へと降りていった。
兄たちOB軍団と高木先輩のいる体育館に向かっていると、その手前で、
「梶原」
絢香が呼ぶ声がする。
3人で振り向くと声の主はオサムッチで、向こうから手招きしている。
「ちょっと行ってくる」
絢香は嬉しそうに駆けていくと、自販機を見てオサムッチと何か話している。
昨日来なかったオサムッチを恨んだけど、今の二人を見てたらこれでよかったような気がする。
見つかったら……っていう危険を冒してまで来ることない。
そんな中、来てくれた高木先輩は、実は私のことをちゃんと彼女だって思ってくれてるのかもしれない。
絢香が私たちを見て、ペットボトルを見せている。
なんだか分からなかったけど、取り敢えず頷いておいた。
「あいつ一年か?」
背後からまたしても機嫌の悪い兄の声。
「ほんと、連れてくるんじゃなかった。もう二度とおまえら連れてこないからな!」
吐き捨てるように言い出して、兄がともちゃんを見た。
「昨日は菊池が悪かったな。何もされなかったか?」
「はい。こちらこそすみません」
謝ったともちゃんを見て、かっこいいと思った。
なんだか、菊池義人の立派な彼女だと、少し感動した。
絢香がペットボトルを3つ持って戻ってきた。
満面の笑みで。
「オサムッチがおごってくれたんだから、ありがたく飲んでねっ!」
そう言って中の一本を渡す絢香が可愛い。
私とともちゃんは、絢香を挟むようにして歩いた。
兄たちOB軍団と高木先輩のいる体育館に向かっていると、その手前で、
「梶原」
絢香が呼ぶ声がする。
3人で振り向くと声の主はオサムッチで、向こうから手招きしている。
「ちょっと行ってくる」
絢香は嬉しそうに駆けていくと、自販機を見てオサムッチと何か話している。
昨日来なかったオサムッチを恨んだけど、今の二人を見てたらこれでよかったような気がする。
見つかったら……っていう危険を冒してまで来ることない。
そんな中、来てくれた高木先輩は、実は私のことをちゃんと彼女だって思ってくれてるのかもしれない。
絢香が私たちを見て、ペットボトルを見せている。
なんだか分からなかったけど、取り敢えず頷いておいた。
「あいつ一年か?」
背後からまたしても機嫌の悪い兄の声。
「ほんと、連れてくるんじゃなかった。もう二度とおまえら連れてこないからな!」
吐き捨てるように言い出して、兄がともちゃんを見た。
「昨日は菊池が悪かったな。何もされなかったか?」
「はい。こちらこそすみません」
謝ったともちゃんを見て、かっこいいと思った。
なんだか、菊池義人の立派な彼女だと、少し感動した。
絢香がペットボトルを3つ持って戻ってきた。
満面の笑みで。
「オサムッチがおごってくれたんだから、ありがたく飲んでねっ!」
そう言って中の一本を渡す絢香が可愛い。
私とともちゃんは、絢香を挟むようにして歩いた。

