コクリバ 【完】

この日、私たちは遅くまで話し込んだ。

経験豊富なともちゃんが先生となり、大人の男と女の話を…

まだまだ愛だの恋だのに夢中になれてた頃、
ちょっとしたことでもドキドキして、興味津々で、未知の世界に憧れていた。

今から思うと、私の知識の半分はこの二人に教えてもらったようなものだ。

今では、そんな話を話せる友達も少なくなった。


一番笑えるのは、
「じゃ、誰が一番先にするか競争しよう!」
と、嬉しそうに絢香が言ったのを覚えている。

結果は見えてるような気がしたけど、このときの私たちのテンションはおかしなことになってたから、「しようしよう」って大盛り上がりでその競争に加わった。

そんな懐かしくて、笑ってしまう大事な想い出。