コーヒーの香りのするカフェで遅めの朝ごはんを取った。
アメリカンとサンドイッチ。
注文した物が一緒というだけで、小さな幸せを感じてしまう。
「このままここで待っててくれ。バイク取ってくる」
「え?なんで?」
「送ってくよ」
「バイクで?」
「イヤか?」
「…って言うか、乗ったことない」
「じゃ、初めてだな」
なぜか嬉しそうな高木誠也に断れなかった。
「怖くない?」
「あぁ。メット借りてくる」
たぶん、最後の私の質問は聞いてない。
適当に返事しながら、もう立ち上がっている。
「じゃ」
そう言ったような気がするけど、あっという間に外に出て信号が点滅する横断歩道を渡っている。
「聞いてないし…」
独り言を言いながら頬杖をついて見ていると、横断歩道を渡り切った高木誠也がこっちを振り返った。
油断していたから慌てて頬杖ついてた手を振ると、片手を挙げて答えた高木誠也がまた向き直って走っていく。
その姿にドキンと胸が反応する。
アメリカンとサンドイッチ。
注文した物が一緒というだけで、小さな幸せを感じてしまう。
「このままここで待っててくれ。バイク取ってくる」
「え?なんで?」
「送ってくよ」
「バイクで?」
「イヤか?」
「…って言うか、乗ったことない」
「じゃ、初めてだな」
なぜか嬉しそうな高木誠也に断れなかった。
「怖くない?」
「あぁ。メット借りてくる」
たぶん、最後の私の質問は聞いてない。
適当に返事しながら、もう立ち上がっている。
「じゃ」
そう言ったような気がするけど、あっという間に外に出て信号が点滅する横断歩道を渡っている。
「聞いてないし…」
独り言を言いながら頬杖をついて見ていると、横断歩道を渡り切った高木誠也がこっちを振り返った。
油断していたから慌てて頬杖ついてた手を振ると、片手を挙げて答えた高木誠也がまた向き直って走っていく。
その姿にドキンと胸が反応する。

