「でもな奈々。おまえにはあぁいう人の方があってるんじゃないかと思うことがある」
「えっ?」
「おまえが幸せになるんなら、俺は別にいい、とも思えるようになった」
「何言ってるんですか?」
「聞け。おまえも今日見ただろ?俺たちの職種は特別だ。出航になったら連絡も取れないときがある。しかも、もうすぐ海外派遣って噂もある。そうしたら半年は帰ってこれない」
「海外派遣?」
ニュースの中の言葉だとしか認識していなかった。
まさか私の人生にその言葉が関わろうとは思ってもいなかった。
「おまえになんかあっても、駆けつけることも、相談に乗ることさえできないかもしれない」
「……」
「だから、あの男のようにすぐそばでおまえを守れる奴の方が、おまえにとっては幸せなんじゃないかと思う」
「先輩は守ってくれないんですか?」
「そうしたくても、海の上じゃできねーだろ。だから、遠くからおまえの幸せを願ってるくらいが一番いいんじゃな……」
「でも、国を守ってるんですよね?だったら大きな意味で、私もそこに入ってるんじゃないんですか?」
高木誠也が離れていこうとしているようで慌てて止めに入った私は、相当この人に惹かれているんだと思う。
「奈々……」
「それに私そんなに弱くないですよ」
高木先輩の大きな右手が、私の左手を掴んだ。
「……いいのか?」
「先輩こそ……」
「えっ?」
「おまえが幸せになるんなら、俺は別にいい、とも思えるようになった」
「何言ってるんですか?」
「聞け。おまえも今日見ただろ?俺たちの職種は特別だ。出航になったら連絡も取れないときがある。しかも、もうすぐ海外派遣って噂もある。そうしたら半年は帰ってこれない」
「海外派遣?」
ニュースの中の言葉だとしか認識していなかった。
まさか私の人生にその言葉が関わろうとは思ってもいなかった。
「おまえになんかあっても、駆けつけることも、相談に乗ることさえできないかもしれない」
「……」
「だから、あの男のようにすぐそばでおまえを守れる奴の方が、おまえにとっては幸せなんじゃないかと思う」
「先輩は守ってくれないんですか?」
「そうしたくても、海の上じゃできねーだろ。だから、遠くからおまえの幸せを願ってるくらいが一番いいんじゃな……」
「でも、国を守ってるんですよね?だったら大きな意味で、私もそこに入ってるんじゃないんですか?」
高木誠也が離れていこうとしているようで慌てて止めに入った私は、相当この人に惹かれているんだと思う。
「奈々……」
「それに私そんなに弱くないですよ」
高木先輩の大きな右手が、私の左手を掴んだ。
「……いいのか?」
「先輩こそ……」

